打田 十紀夫 (Tokio UCHIDA) Fingerstyle guitar
打田十紀夫 (うちだときお)
カントリー・ブルース・ギターの巨匠ステファン・グロスマンに師事し、1987年にロサンゼルスで共演。当時馴染みのなかった“カントリー・ブルース”や “フィンガースタイル・ギター”の魅力を日本に浸透させるべく、原稿執筆、教則本、ライヴ・クリニックなど多方面で尽力する。以来、アコースティック・ブルース&ラグタイムを得意とするフィンガースタイル・ソロ・ギタリストとして活躍。2007年には師匠ステファンとのデュエットCD『Bermuda Triangle Exit』が米リース。アメリカ、フランス、中国などを回る海外ライヴ・ツアーも開催。2011年10月には、米ミシシッピー州グリーンウッドでの「ロバート・ジョンソン生誕100周年記念フェスティバル」にも出演した。
一方でステファンをはじめ、ジョン・レンボーン、ボブ・ブロズマン、ウッディ・マンといった欧米の世界的ギタリストらを招きジョイント・ジャパン・ツアーを継続的に開催。現在までにCDアルバム、楽譜集、教則本、DVDなど著作多数発表。全国ライヴ・ツアーも勢力的に行っている。
2014年モーリス・ギターより打田十紀夫シグネチャー・ モデル全国発売。2016年5月キングレコードより発売の『どこかで春が』は、ブルースのテクニックで日本の歌をアレンジする斬新な取組が話題を呼んだ。ソウルフルで独創的、そして冒険的なサウンド。さらに艶やかで抒情的なオリジナル曲は、ルーツに根ざしたものであると同時に、常にギター音楽の可能性に挑んでいる。ライブでは、お客様の笑顔が絶えない楽しいショーをモットーにしている。 http://www.tokiouchida.com/ http://www.youtube.com/user/tabguitarschool
TABネットショップ→ http://store.tab-guitar-school.co.jp/
商品について!
2014年12月、久留米精工の田中さんからスタ☆カポの初期版のサンプルが届きました。カポタストは私には欠かせないギターの一部、過去に色々使ったり、仕事柄いろんなサンプル品を提供されることも多いので、「まあそう大差ないのではないかな」と期待半分だったと思います。ところが、パッケージから取り出してみて、まず信じられないほどの超軽量さにビックリ! 衝撃でした。使ってみると、押え板がしなって指板にジャスト・フィットし、チューニングの狂いが最小に抑えられるという機能性…そのクオリティの高さにまたビックリ、感動でした! 何より、装着しても音を損なわないという点は、ギター自体の響きが命のアコースティック・ギター・プレイにとって非常に重要なポイントです。すっかり虜になり、それ以来、スタ☆カポは私のライヴやレコーディングで必要不可欠な存在になっています。
現在、スタ☆カポはラインナップが増えていますが、ヘビーユーザーの私からのアドバイスを(笑)。6弦アコースティック・ギターの場合、よほどハイポジションに使用しない限り、個人的には「SNAP47」が一番使い勝手が良くてオススメです。12弦ギターの場合は「SNAP55CL」を使ってます。弦を押さえるゴムの硬度が、他より少し柔らかくなっているんです。巻き弦とプレーン弦が交互に張られている12弦ギターをバランス良く押さえてくれ、非常によく考えられていますね。購入を考えている方は、ノーマルのバージョンとバイメタル・バージョンで迷う方もいらっしゃるでしょう。簡単に言うとノーマルの方は“装着してもギターの音色を損なわない”、バイメタルの方は“サウンドの煌びやかさが増す”といった感じでしょうか。ちなみにバイメタルの方が値段が高いです(笑)。私は、アコースティック・ギターにチタン製バイメタル「SNAP47Bi-T」、リパブリックのリゾネーター・ギターにはノーマルの「SNAP47」と使い分けています。
最後に製作者の田中さんは、誠実でチャレンジ精神旺盛な方です。そのルックスからは信じられないほど(失礼!笑)の緻密な構造を持つスタ☆カポの開発にはじまり、度重なる改良やラインナップの増強など、ギターへの深い愛情がなせる業でしょうね。