浜田 隆史 (Takasi HAMADA) Fingerstyle guitar
浜田 隆史 (はまだたかし)1964年生まれ、北海道小樽市出身、小樽商科大学卒。
独自に編み出したオタルナイ・チューニング(EbAbCFCEb)を駆使するアコースティック・ギタリスト。主にクラシック・ラグタイムを基調にした、明るくリズミカルな曲を演奏します。
自主制作CDを多数発表している他、1999年に「TAB Guitar School」から『クライマックス・ラグ』のCDと楽譜集を発表、ラグタイム・ギターの第一人者として評価されました。多数のオリジナル曲の他、スコット・ジョプリンなどのピアノ・ラグをギターにアレンジしたものが十八番です。1996年秋から、小樽運河でストリート演奏を開始。現在も春から秋にかけての主要な音楽活動となっています。2001年夏には、モリダイラ楽器のデモンストレイターとしてアメリカのNAMMショー(楽器フェア)で演奏した他、年に二回の本州ツアーなど、ライブにも定評があります。
なお、アイヌ語研究家としても知られ、3ヶ月に1度アイヌ語ペンクラブが発行しているアイヌ語新聞・アイヌタイムズの編集責任者を務めています。
・オタルナイ・レコード→ http://www.geocities.jp/otarunay/
◇スタ☆カポについて
今さら改まって言うのも野暮ですが、私は自分独自のオープンチューニング、通称「オタルナイチューニング」(6弦からEb-Ab-C-F-C-Eb)を使っています。たまに使うのではなく、ほぼ常にこのチューニングで日常的に演奏しています。スタンダードにする方が珍しいのです。オープンチューニングといえば、カポタストは必ず使う道具。私は、いつも小銭入れの中に、長年愛用している、、、、、の12弦ギター用カポを入れています。忘れっぽい私も、カポを忘れたらレパートリーが半減して困るので、忘れないようにそうしているのです。
そんな私が、今回の新作CD「ラグタイム・チルドレン」の収録曲中、初めて、、、、、以外のカポ、有限会社久留米精工のカポタスト「スタ☆カポ」を多くの曲に使用しました。このカポは、、、、、に比べてとにかく軽く、ネックの振動を邪魔しないため、ギターの響きがとても伸びやかに感じられます。何度も比べて確認しましたが、比較的太いネックでふくよかな鳴りが特色であるマスターOMの響きにも相性が良く、今回から録音で使うことにしました。
、、、、、の利点は、とにかくセッティングのスピード。すぐにチューニングが合わせられます。一方で、スタ☆カポは複数の溝のうち、最も良い圧力となる一つを決めてから合わせることになるため、シビアにセッティングするにはやや時間がかかります。難点といえばそのくらいで、今のところライブには、、、、、多少時間をかけてもいい状況での演奏や録音にはスタ☆カポという棲みわけで考えています。と言っても、私の小銭入れの中のカポタストは、今年から一つ増えてしまったのです。